今のまま最期を迎えたら、きっと「歌手になりたかったな」と後悔すると思うのである。
小さい時から実はこっそりそう思っていて、でもはっきり主張できなかった。
ライヴやコンサートに行くたび、こちら側じゃなくて「そっち側にいたい」と希求する自分がいつもいた。
「歌好きな人間」っていうジャンルでいえば、いろいろ活動はしてきたけど、それだけのこと。
本格的なレッスンを受けて練習して、発表会やなにかで歌わせてもらっても、結局自己満足や自己実現の域を出ない。
それでいて「アマチュアです」とか、「音大出ていなくて…」とか、つごうのいい言い訳を用意したりする。
そんなゴタクをならべたり、自分を偽るのはもうよそう。
何をいわれても、いわれなくてもやっていこう。
「メメントモリ」の精神をもって、「やらずに死んだら後悔するぞ!」とわが身に言い聞かせつつ…
趣味じゃなくて、「歌手」やります!
essay:うたとわたし