40歳まで会社組織のなかにいて特段の経歴もない。声楽を学び始めたのがきっかけで「芸術活動をしたい」という本来の自分の願望が高まり、絵や書を発表するようになったが、表現活動に専念したいという意志がはっきりしたのは60歳を過ぎてからである。
自由、感性、エネルギー、生命力、即興性、軽さ、さらにできるならば精神性や霊性、官能性...こうした目に見えないものを表現したい、というのが私の世界観。だが、難しく考えたりしない。ただ表現することを愛していればいいのだ。
自分自身の変化にしたがって方法も作品も変化を続けていくだろう。絵であったり、書であったり、歌であったり、あるいは着るものや生活の仕方かもしれない。だが「表現したい」という私の魂は不変である。体力の続く限り挑戦と精進をかさねていって、死ぬ瞬間まで表現する人間でいたい。
エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることだと言えるージョルジュ・バタイユ
私は触れるものも見えるものも信じない。私は見えないもののみを、ただ感じるものだけを信じる
ーギュスターヴ・モロー
新型コロナ期以降の主な活動
2020年1~3月 天游 令和書作展 「万葉集ってどんなもの?」
2020年9~11月 第1回Art!原生林展
2021年4月 還暦記念リサイタル「Sixtyはいちどきり」
2022年4月 第2回Art!原生林展
2022年6月 古民家コンサート「はじまりのうた おころみのうた うたげ」